皿といつまでも・改

 ちょっと前に「ジャン・クロード・ヴァン・ダム　ザ・ディフェンダー」ってのがありましたが、今度はコマンダーだそうです。この人も、ドルフ・ラングレンやスティーブン・セガール同様すっかりB級アクション俳優になっちゃいましたね～。香港出身の監督と組んで活路を見いだしかけたんですが、引田天功とどうたらって話辺りから裏街道を驀進です。

　恥ずかしながら、B級まっしぐらな中にも影ながら「レジョネア」とか「HELL」辺りまではDVD買ったりして私も悪あがきしてたんですが、スタント出身アクション俳優がスタント使ったらダメだろって感じで流石に買わなくなりました。結局「ユニバーサル・ソルジャー」とか「ブルージーンコップ」とか「タイムコップ」とか「ハードターゲット」等、興行成績が良かった大作にも出てたんですが、今やお笑いどころかお寒い作品ばかりのようで・・・・

　で、本作ですが、東欧の小国でクーデターが勃発し、反米思想のテロリスト達は、ご当地のアメリカ大使館にて人質取ったりして大騒ぎ。こりゃイカンとガンダムみたいな名前のヴァンダム演じるサムが鎮圧に乗り出すってな話です。物凄いスケールのアクションと思わせておいて、大使館という箱庭で一連の騒動が描かれるため、物凄くスケールの小さいポリティカルアクションになってます。B級で御約束の「話すっ飛ばし攻撃」とか「棒読み台詞のヒロイン」とかお笑い&お寒い要素も盛りだくさん。で、終盤も上映時間を気にしたのか無理矢理話を終われ世てくれる始末でございまして、もうどうでもいい作品。「最近ヴァンダム見てねーなー」っつー感じで録画してたんですが、途中から1.5倍速再生で無理矢理最後まで見て余韻もクソも無く消去しました。

　もうギャラ安くなってんだろうから、セガールvsヴァンダムvsラングレンでしかも悪役設定のアクション作品作ってもいいんじゃなかろうか？案外面白い物が出来そうな気がするけど、このお三方、売れなくなってもオレ様モードが解除できない人達らしく、そういう意味では夢で終わるかな？