04.29.09:56
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12.16.01:27
シンプルプラン
前回の蜘蛛男3に続いてサム・ライミの作品「シンプルプラン」を鑑賞。
今作はスコットBスミス原作の超ベストセラー同名タイトルミステリーの映画化作品でして、公開当時は話題になりましたね。もう随分前にリリースされた作品ですが、国内DVDコレクターには最悪のパッケージングと言うべき東宝からのリリースでした。今でこそ価格は洋画系他社と同じ程度になりましたが、当時は頒布権を盾にユーザーをバカにしたようなコストパフォーマンスの悪さが際立ってたんですよね。このDVDも発売当初にまともなライナーノーツさえ付属しないDVDを渋々6300円の価格設定で購入せざるを得ませんでしたが、その後も廉価仕様などは出ずに、未だに6300円仕様を入手せざるを得ないというのが何とも悲しい。「マスク」や「セブン」の様に、とっとと版権を別会社に移して欲しいところですね。
主演はビル・パクストン。共演はビリー・ボブ・SEX中毒ソーントンとブリジット・フォンダ。え?ブサイクの起用は?って思ったら、映画化に際して原作者のスコット氏が、かなりディープに介入したらしく、ライミのキャスティング趣味は全開にならなかった模様。ちなみに、主演はパクストンなんですが、印象度といい演技力といい、ちょっと足りない兄貴役のビリー・ボブが主役を食ってる気がします。
ハンクとジェイコブの兄弟と彼等の友人ルーの三人は、ハンク達の親の墓参りに出かけた際、墜落したらしい軽飛行機の残骸に偶然出くわします。残骸の中にはパイロットの死体と440万㌦という大金が有りまして、「こんな金はきっと麻薬取引なんかの黒い金に違いないから戴いてしまおう」って話になるんですが、額がでかすぎるから暫く様子を見て、金の素性が黒い金であることが判明したら山分けしてしまおうって事に。ところが、ハンクがカミさんに事の事情を話しちゃったところから話がおかしくなっていきます。最初は「落ちてた金を猫ババする」ってだけの”シンプルなプラン”が、雪だるま式に大きなトラブルへと変化していくって話です。
「結末が読めない」とか「意外な犯人が」とかパターンで面白さを演出するような物語ではなく、どちらかというと「人が罪を犯すときは悪い偶然が重なって犯さざるを得なくなるものだ」って話でして、そういう意味ではコーエン兄弟の「ファーゴ」みたいなテイストのサスペンスとも言えますな。そういやあれも雪がバックヤードだったな~。
DVDを買ってから、ずーーーっと何故か見る機会を逸してまして、偶々棚を見ていて「あ、そういやこれ見てなかった」なんて事になり、今頃になって鑑賞しましたが、もっと早く見ておけば良かった。原作者が脚本にも絡んでくれてるお陰で、原作のテイストを壊すことなく見事に映像化してくれています。
こういう良作が、ドアホなメーカーのドアホな商売によって、ユーザーが手にしにくいってのは何とも不幸な話です。東宝って、洋画に関しては特に、良作のパッケージソフトを殺してくれるので今も昔も困ったメーカーだなと再認識してしまったり(笑
6,300円ですか・・・いつ頃の作品なんでしょうね。レンタルで探してみますね。
お邪魔しました。
こんにちは。レス遅れてすいません。
レンタルにも有ると思いますよ。公開は確か98年だったと思うのですが、DVD化は01年でした。
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