忍者ブログ
03 2024/04 1 2 3 4 5 67 8 9 10 11 12 1314 15 16 17 18 19 2021 22 23 24 25 26 2728 29 30 05

   劇場そっちのけで、DVD/BDや衛星放送を利用して映画を家で見るという、およそ映画ファンとしては許すまじき趣向を重んじるブログです。

04.29.06:37

[PR]
  • [CATEGORY:

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

03.09.01:58

TWILIGHT ZONE-TheMovie

51iBp80plJL._SS500_.jpg風の噂ではオムニバス形式故に、公開から年月が経過すればするほど権利関係がややこしくなってしまった故に、LD版でのリリース以降パッケージ化されることが無く、ファンとしては随分長いこと待たされたが、漸く念願のDVD版が発売。我が家にはアナログ音声仕様の旧いLD版しか無かったので、近年は流石に見る気さえ起きなかったが、漸くこれで好きなときに見ることが出来るようになって感無量。

 ビック・モローの撮影中の事故死というのがあまりにも有名になってしまった本作であるが、ジョン・ランディス/ジョー・ダンテ/ジョージ・ミラー/スティーブン・スピルバーグという当時新進気鋭だった四人の監督によるオムニバス作品集という豪華な内容。60年代に一世を風靡した「トワイライトゾーン(ミステリーゾーン)」を20年ぶりに映画作品として掘り起こした事で、オリジナルTV版のファンからも好評だった模様。日本ではイマイチだったけど。

 個人的に好きなのは後半2エピソード、「3:ヘレン」と「4:20000フィートの戦慄」。私自身、元来何だか良く判らない空間で起きる一見意味不明だが実は大いなる真意が隠されてるという不思議系ストーリーが大好きなこともあり、そもそもTV版「トワイライトゾーン」自体がそういった出来事を描くことが主体だったこともあり、その意味では件の2エピソードはTV版の何とも言えない不思議感を再び高揚させてくれる。

 今時なのでDVDではなくBDでと思う向きも有るのかもしれないが、特撮技術等は80年代中盤の技術であり、CG全盛の今の目から見れば正直稚拙感は拭えないのだが、これを高解像度化すると無闇に稚拙感をクローズアップするだけのことなのだから、私にはこのDVD版で充分です。ただ、惜しむらくは、こんなに遅く出てきたんだから、特典映像関連は収録して欲しかった。
PR

02.27.23:33

WAR-ローグ・アサシン-

ra_0001.jpg今日はマジ怖かったー!
何がって10円株ってヤツですがな。千年の杜の二番煎じを探してザラバを魔物が徘徊しとるんか知りませんが、サンスイ(かの純オーディオの雄も落ちぶれて10円株w)やらニューディールやらイチヤやら派手に或いは微妙に噴きましたな。10円株はその名の通り一株100円以下、中でも今日動きが派手だったのはまさに10円クラスの株でして、10円と思って馬鹿にする事なかれ、出来高次第では10000株でも100000株でもズバンズバン飛び交うので、利食いというには余りにも豪快な利益が転がり込むこともあるわけ。つまりやり方によっては1ティック10万とか動くことになるんで、実はとってもリスキー。でね、実はニューディールは一昨日夜からマークしてて、当初9円だったのが16円に上がりPTSで18円にまで上がって今日を迎えたのです。ところが、運の悪いことに昨日は猛烈に仕事が忙しく手出し不能。で、今日の寄りからの動きを見て入ってみようと思ったんですが、いきなり20円からスタートしてあっという間に23円、流石に2日で倍以上はマズいだろう?と猛烈に警戒して入らなかった(ビビって入れなかったとも言う)んですが、今度は20分も経たないうちに15円割れw一時12円まで売られて終値13円で引けという・・・。昨日一日で7000万近くの出来高という、一体何処からそんな数が湧いてきたのかと不審に思ってたんですが、今日はその猛反動でしょうかね?10万株単位でぶっ込んだ人も寄り場では居たようですが、損切りミスったら物凄いマイナスで凹んでることでしょうなぁ。

って何の話だっけ?
「ローグアサシン」
これ原題がWARなのに、また馬鹿でセンスのない日本の配給会社が邦題で弄った模様。
中身もロクに検討せずBD版を予約購入したんですが、理由はキャスティングでして、ジェット・リーとジェイソン・ステイサム共演(しかも対決相手としてw)、デヴォン青木、ケインコスギに

ab2b1d34055b7cbce68c7a0e73b458bc.jpg石橋凌fromARB!!


ですよ奥さん。ハッキリ言うと、私の琴線に触れまくりのキャスティング。ハードボイルド路線の物語にこの悶絶マッハアクション全開のションベン漏らしそうな映像がオレ様の眼前に現れると信じて疑わず再生開始・・・・




監督がカス過ぎた

出演者のファンであれば何とか耐えれますが、そうでない人には苦痛でしかない可能性大。頑張っておセガールの「In to the Sun」の様に笑い映画として評価してやろうかと思っても多分不可能かと
 特典のメイキングを見てワロタのが、どう考えても格闘センスの欠片もなく、机に齧り付いてヲタりすぎてデブった黒人が「オレが撮りたかったのはリアルな格闘シーン。だからカンフーは不要」とか言ってますよw。じゃぁ、何故こういうキャスティングになる???同じく特典映像で「何故私を出演させたのか?」ってジョークっぽく言ってたジェットの目は死に鯖のようでした。魚ヘンにブルー。まぁ、カンフー無しってのは百歩譲るとして、リアルに拘ったとか言う割には、日本のヤクザがアメリカの片田舎でテリトリーを拡げ、夜な夜な集まっては賽の目博打とか女子高生と援交とか女体盛りとかキメててw、厨房は寿司職人っぽい板前だらけ、片言の日本語で酷いのになると日本語台詞は日本人によるアフレコ(デヴォン青木とかね)だったりってのも手伝って、そういうところは全然リアルとは掛け離れてるんだもの。ジェットもステイサムもデヴォンもなんんで出るかね?ARB石橋凌様は、この手のはVシネで慣れてるからか一番ノリが良かったけど(笑

 ストーリーも実に陳腐。ネタ元バラすとストーリーネタバレになるから伏せるけど、アレコレ思い付きそうなアジア映画のストーリーや演出から色々パクって仕上げてますんで、開始早々この先話がどうなるか丸見えです。既に開始15分で、ジェットとステイサムのバトルシーンは何時だろうかと、ただそれだけを待つという、ストリップ劇場での序盤~中盤のダンスを見ながら後半のセクシーポーズを待つ心境とでも言いましょうか。で、漸くステイサムやジェットのバトルシーンが出てきたと思ったら、先述の通り両者の格闘アクションの最も美味しい部分をスポイルさせることを馬鹿な監督が要求したことで、リアルというにはあまりにも地味な格闘シーンで泣けてきます。デヴォン青木なんて「シンシティ」みたいに日本刀持って大暴れするかと思いきや何も無しですよ。ケイン・コスギなんて更に・・・・・
 あ、でも石橋凌は見せ場がちゃんと用意されとった。キャリア相応に中々の殺陣まで披露してくれたのが救いか。

 何度も言うけど、なんでこんな勿体ないような作品になっちゃったんでしょうか?キャスティングを見れば、もっと面白そうなものが出来たんですが、ほんと残念です。キャスティングだけで買おうって人は要注意でっせ。

02.22.02:46

エラゴン~遺志を継ぐもの

えらごの 東芝HD-DVDの騒動、HDメディアって事で報道は大きかったけど市場での混乱は大したこたない模様。一時的にブランクメディアの先行き不安からメディアの値上がりなんつーアホな話も出てましたが、東芝がスカタンで無い限り或る程度は安定するかと。つか、BDにしてもHD-DVDにしても、ブランクメディアを多用するのは極一部のヘビーユーザーだけで、一般的にはHDDに録った時点で完結してるかと思います。我が家もそうですから。
 エディオンが
ブルレイとHD-DVDハードを交換しちゃいマースキャンペーン
↑こんな事出来ちゃうのも、HD-DVD市場が既に末期状態だったからこそ出来る(差額負担を条件の交換で、尚かつ既存購入者が極少数)訳でしょうしね。じゃなかったら、東芝とは赤の他人が決算期の市場に於ける株価の影響を考えれば、こんな思いきったこと出来るわけがない。つか、ハードは交換できてもHD-DVDメディアやソフトを抱えてるユーザーとしては、そう簡単に交換というわけにはいかないと考えたか??

 昨年公開された名ばかりの大作の一つ「エラゴン」を鑑賞。このエロ本だかバラゴンだかって作品は、昨年の正月公開大作で、DVDやBDも既に発売されてはいるんですが、巷の評判がイマイチっつーか正直正月映画としては転けたことと、何より予告編で見た「LOTRがどーたら」とか「ナルニア国がなんちゃら」っつーキャッチにイカ臭さを覚えたので買ってませんでした。先日WOWOWで放送されましたんで、やっと見ることに相成ったと。

 原作小説はぬわんと現在若干24歳のクリストファー・パオリーニの作品。当初は自費出版(両親が発行w)でしたが業界の目に止まった途端に大手から再出版。アメリカでは「ハリポタ」を凌ぐ売り上げを記録し、晴れて映画化となったのが本作品になりやす。
 そうした話題面が先行して随分期待しましたが、映画は原作の「主人公とドラゴンが関わるところ」ばかりを抜粋したような作りになっていて、正直物語としての奥行きとか重厚さは”完全に”スポイルされてしまっています。お陰で、プレステやスーファミの古典的RPGの五番煎じみたいなストーリーでして、開始10分で何がどうなってどうなるかは予想が付いてしまう所が実に哀しい。ショーンコネリーが声を担当した「ドラゴンハート」の方が全然奥深く重厚に思えてしまうほどかと。

 そう文句をタラタラ言いながらも、実は私、これ見るまでエラゴンってドラゴンの名前かと思いこんでました(笑。主人公の名前だったとは。
 で、そのエラゴン少年が、ある日山の中で青い玉を発見し家に持ち帰るのですが、玉からはドラゴンが生まれてしまいビックリ仰天。物知りなオッサンにドラゴンライダー伝説を教えて貰い、自分がドラゴンライダーに認められたと悟ったエラゴンは、犬猿雉の如き中を連ねて、悪しき王ガルバトリックスを退治てくれよう桃太郎って話である。それ以上でもそれ以下でもない。ドラクエなんかと同様エルフとか剣士とか出てきて魔法とか使っちゃって多分裏では経験値も上がってLV50とかになってボスと対決って事になるんだろうって感じで、ドラゴンの声役のレイチェル・ワイズの無駄にエロいトーンのヴォイス以外、印象に残る人物は殆ど無し。主演のエラゴン役の俳優の名前なんて、こうして何も調べずにブログ書いてる状態では思い出すことさえ出来ません(殴。あ、でも脇役のロバート・カーライルとかジェレミー・アイアンズなんかは流石に役者としての「あ、出てるんだね」って感じで印象に残ってますw。

 ドラゴンが飛び回るシーンは、絵も音も非常に良くできております。昔「ドラゴンハート」もドラゴンが飛び回る時の音が面白かったですな。そういう意味では、ホームシアターヲタには幾らか使い道があるソフトなのかも知れませんが良く判りません。作品そのものがこういう状態ならどうでもいいです。

02.10.03:35

アドレナリン

51tDnqM7vtL.jpg「トランスポーター」以降、アクション映画俳優のポジションをすっかり確立した感のあるジェイソン・ステイサム主演のバカ映画。「ロックストック&スモーキンバレルズ」でブレイクし、「スナッチ」「ミニミニ大作戦」等メジャータイトルにも出演したりして正当派英国系俳優の道を歩んでいたかと思ったら、最近は妙にヴァンダム方面ですな。ちなみに、「スナッチ」は監督こそ「ロックストック・・・」と同じだけど主演はブラット・ピットと世間一般では思われてたらいいが、本当の主役はジェイソンでしたな。実より知名度を取ったって事で当時知名度の低かったジェイソンよりブラピの知名度を利用したんだそうで。香港映画で時々ある「ジャッキー・チェン主演(実は共演)」のパターンか。元オリンピック選手という肩書きから、彼のアクション俳優としての素質は充分であることは言うまでもありやせん。流石にどっかのポニーテール我が儘日本人&巨乳好き自称元CIAの「元」とは訳が違う模様。

 思えば「トランスポーター」もバカ映画だったんですよね。特に2(笑。謎の新型ウィルス兵器を投与されてしまった子供を救うために、巨大な悪の組織に一人で刃向かうハゲ。こう書くと「ダイ・ハード」的な話かと思われそうですが、、この「アドレナリン」は御自身がヘンテコな薬を投与されてしまって、タイムリミットまでに解毒剤を何とかしよう!ってお話である。

 で、その薬のどこら辺がヘンテコかと言えば、脳に作用する毒物で、四六時中アドレナリンを放出してなけりゃ即死んじゃうって代物。要するに常に興奮状態でなければならないわけで、激辛スナック食べまくったり、ヘッドバンキングで頭振りまくったり、せっくちゅしまくったり、その設定が馬鹿だわな。

 この馬鹿な役所を妙に真面目くさって演じてるステイサムが妙味w。アドレナリンを出し続けるために本人至って真面目に興奮ネタを探すんですが、端から見てれば「ちょwwおまwww」な状態です。B級らしく序盤から中盤に掛けて非常に盛り上がる割に、後半は無理矢理物語り終わらせましたっつー感じで、最早謎の毒などどうでもいいような感じに思えます。
 映画もバカなら日本版公式サイトもバカ丸出し。行ってみれば判りますが、アドレナリンボタンをパカパカクリックし続けなければ強制退場させられる演出が施されてます。お陰で覗いてみようにも落ち着いて覗いてらんないw。
 ヴァン・ダム亡き後(←死んでねぇよw)、今旬で貴重なB級バカアクションスター。今後も目が離せません。

02.02.17:09

マルサの女

marusa_605gnbr1066pl.jpg昨夜はBS-hiにてマルサの女が放送されました。DVD版の抱き合わせボッタクリ商法のお陰でパッケージ版の入手が出来ていなかった作品故、折角なのでエアチェックなどしてBDに落として保存しちゃおうと思ってたわけ。

 非業の死を遂げた奇才”伊丹十三”の作品の中でも、珠玉中の珠玉が本作。「タンポポ」「御葬式」等で監督としての才覚は既に認知されては居たが、氏を完全無欠のメジャー監督に押し上げたのは紛れもなく本作でしょう。

 本作製作公開の87年といえば、丁度バブルの絶頂期に当たります。当時は893連中が悪徳不動産屋と結託或いは自ら運営して、そこら中の土地を買い漁り地価を高騰させ売り抜けボロ儲けをするという「地上げ」という錬金術が蔓延っておりました。そうした地上げ問題を、「金持ちに於ける死に神的存在w」たる税務署、それも強制捜査権限を有する国税局査察員という職を主人公に据え描き出したのが本作の趣向。脱税と節税の境界線は何処なのかってのは屡々司法の場でも争われることだが、本作では節税ではなく明らかなる脱税をして私腹を肥やしてる男を悪役に据え、それを宮本信子扮する板倉が全てを暴いて悪を成敗するという「勧善懲悪物語」として仕上げてるところが面白い。昨今「格差格差」っつって言われて止まないが、バブル期の格差に比べれば可愛いもんで、当時は正直者が馬鹿を見る経済情勢、悪時で私腹を肥やした輩が好き勝手に暴れていた世相があり、通常税務署なんてのは庶民から嫌われちゃう職な訳だが、そこを逆手にとってヒーローに仕立ててしまう所は、当時としては非常に斬新だったと記憶しています。「マルサ」って言葉は随分流行ったんよね。

 伊丹作品としては、この「マルサの女」から「マルサの女2」「ミンボーの女」「スーパーの女」「マルタイの女」と女シリーズへと引き継がれていくのだが、逆に言えばそうしたある種のパターン化されてしまった方向性からの脱却が、あの悲劇に向かうことになる監督自身の悩みの起点でもあったのかもしれない。

 で、HVだし保存に最適だしって事で録画してたんですが、終盤のクライマックスシーンで突然デカイ文字で
「紀伊水道沖で地震。震度3以上の地域は云々、津波の恐れはありません」
と何度も何度も出てしまいました。仕方ないとはいえ、お陰でエアチェックがパァーっすよ。デジタル化とか言うのなら、文字情報は出ても録画機には出力されないか記録されない様に出来ないもんですかね?まぁ何事もなかったからそう言えるんだと言えばそうですが。